今日のニュースです。明治39年創業の湯田温泉の老舗旅館「西村屋」の運営会社が経営に行き詰まって裁判所に破産を申請し、今月1日、破産手続きの開始決定を受けました。
【NHKニュースから抜粋】
”「西村屋」は詩人中原中也が結婚式を挙げた老舗の旅館です。東京商工リサーチによると、バブル期をピークに売り上げが減少しここ数年はバブル期の半分程度のおよそ1億8千万円まで落ち込み赤字が続いていた。ことし3月に旅館の土地と建物を売却し経営再建を目指したものの資金繰りに行き詰まった。負債額はおよそ3億2千万円。「西村屋」は現在、建物を所有する会社が8月下旬のリニューアルオープンに向け改装工事をおこなっている。”
ということで、運営会社は破産しましたが、旅館の営業は続くようです。
「西村屋」さんには宿泊したことはありませんが、宴会では利用したことがあります。素敵な旅館で、人気も高いようでしたので、ニュースにはちょっと驚きました。
詳しいことは分からないので、湯田温泉の評価について、調べてみました。
ちょっと古いのですが、右のグラフは2007年に湯田温泉でおこなった観光客アンケートの結果からつくりました。
「期待に応えた」と答えた人の%から「期待に応えなかった」と答えた人の%を引いたものです。
湯田温泉は、「良質な泉質」「温泉の効能」「交通の便」「低料金」「おもてなしサービス」「歴史的な施設」などで、お客様の期待に応えています。
一方で、「特産品・お土産」「多彩な周辺活動メニュー」「多彩な温泉施設」「充実した外食」「名物料理」「エステや美容施設」といったことでは期待に応えていません。
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温泉の本質である「泉質」と「効能」に多くのお客様が満足されているということで、湯田温泉には確かなポテンシャルがあります。このアンケートの2007年以降に、温泉体感スポット「温泉舎(ゆのや)」の開業や、「足湯めぐり」の整備、「中原中也記念館」のリニューアルなど、多くの施策も取られています。改めてアンケートすると結果は違うかもしれません。
ただ、特産品・お土産や料理なども含めて、まだまだ改善の機会があると思います。
でも、実は隠れた名品や秘された味も多々あります。素晴らしい温泉に、低料金で、心地よいおもてなしとサービスは期待以上です。隠れた特産品を、ちょっと探しに来られませんか?
「おいでませ、山口へ」
☞ 「湯田温泉」サイト にリンク