山口県の道:県土一時間構想

山口県は道路網がよく整備されていることで有名です。道路満足度ランキング1位。

 

山口県は面積が6112㎢で日本では23位です。ちょうど平均的な面積ですね。それでも、東京都や大阪府の3倍くらいの面積です。東西に約160㎞で南北に120㎞で、四国やオーストラリアに似た形をしています。

 

 ☞ 2016年2月8日 オーストラリアと四国と山口県の不思議な関係

 

山口県の道路網はよく整備されていることで知られています。

県内には13の市と6つの町がありますが、山口県庁との時間距離がとても短くなっています。

 

ずいぶん昔ですが、「県土一時間構想」というのがあって、山口県庁と各市役所・町役場・主要港湾や空港などを1時間台(2時間未満)で結ぶという構想でした。

 

ナビタイムで検索してみたら・・

山口県庁と市役所で最も時間がかかるのは、岩国市役所で1時間30分(距離は96.1㎞)でした。2位は柳井市役所1時間26分(81.1㎞)。以下、光市・長門市と続いて、下関市役所の1時間2分(73.2㎞)までが1時間超えです。町役場は6カ所とも1時間超えで、最も時間がかかるのが室津半島の先端にある上関町役場で1時間37分(98.3㎞)です。

全ての役所がほぼ1時間半圏内ということになっているので、「県土1時間構想」は達成されています。

 

山口県庁が山口県のほぼど真ん中にあるということと、山陽自動車道に加えて山口宇部道路や小郡萩道路といった高規格道路が整備されたことが要因です。

 

山口県庁のある山口市の人口は広域合併をした現在でも19万人台で、下関市の25万人に比べて少なくなっています。県内には宇部市・岩国市・周南市(旧:徳山市が中心に合併)と人口15万人~18万人の市が3つあります。

実は、県庁所在地の市がその県で人口が最も大きい市ではないというのは、他には全国に4つしかありません。福島県・群馬県・静岡県・三重県です。

 

これらの県では、最大都市が地理的に県央部から離れていることから、県庁所在地を別の市に置いています。結果的には、そのことはそれぞれの県で、県全体の発展を総合的に図るうえで効果があったように思われます。