大規模な粉飾決算が隠されていたのは何故?

全東信の破産ですが、20年以上の長期間に渡り粉飾決算していたようです。 

 

粉飾決算とは、利益が無いのに有るように見せたりして、純資産の額を実際より多く見せることを言います。全東信は605億円の債務超過だったということですが、前年度末の帳簿上では25億円の 純資産が計上されています。 つまり、純資産の過大計上額が630億円あったということです。

 

ダミー
20年以上の粉飾決算

「純資産の過大計上額=資産の過大計上額-負債の過少計上額」が成り立ちます。全東信の場合は、資産の過大計上(架空資産)が330億円、負債の過少計上(簿外負債)が300億円といった額のようです。

 

全東信は総資産1184億円という規模ですから、バランスシートの3割近くが架空ということです。結構大胆な粉飾ですから、かなりの範囲で知られていたと思います。実際に距離を置いた金融機関もあったということですが、20年間も続けられたのは少々謎です。

 

実は、粉飾決算まがいの処理は、どこの企業でも多少はあります。典型的なのは、期末の押し込み販売とか、実際には販売市場の製品を製造する在庫積み増し、修繕費や調整費等の経費の資産計上などで、ちょっとだけグレーな会計処理です。但し、バランスシートへの影響は数%以内に留まります。

 

これらは、必ずしも不適切とまでは言えませんが、あまり続けると損益の実態がわからなくなるので、早めに解消することです。

 

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