大丸松坂屋百貨店は下関市の「大丸下関店」を来年8月末で閉店すると発表しました。
新聞によると大丸下関店の2025年度の売上高は68億6300万円で、ピークの323億円(1992年度)の1/5程度まで減少しているそうです。下関大丸は売り場面積23,912㎡(7246坪)という大型店ですから、坪月商7.9万円まで落ちていたという計算になります。
2018年に閉店した宇部井筒屋(下関大丸の1/3規模)の閉店時の坪月商9.2万円、2012年へ移転の徳山市の近鉄松下百貨店(下関大丸の1/2規模)は11.8万円と計算できます。下関大丸がここまで営業を続けていたことが不思議とも言えます。コロナ禍の大幅な減収とその後の回復が経営判断を誤らせたのかも知れません。

地方百貨店の閉店は続いており、山口県内の百貨店は「山口井筒屋」1店が残るだけになります。中四国9県では島根県と徳島県の2県には既に百貨店はありません。
日本百貨店協会の統計資料によると、2025年の全国百貨店売上高は5兆6755億円でした。ピークは1991年の9兆7131億円ですから、4割強の減少です。
この統計では、10都市(札幌・仙台・東京・横浜・名古屋・京都・大阪・神戸・広島・福岡)と10都市以外に分けて実績が載っています。
10都市の百貨店売上高は4兆4348億円で、ピークの5兆8303億円(1991年)からの減少率は24%です。10都市以外(つまり地方)では、売上高は1兆2406億円で、ピークの4兆2255億円(1998年)からの減少率は70%を超えています。
地方都市の百貨店は絶滅の危機ですが、無理やりに残す必要もなさそうです。
下関大丸を含めて地方都市の百貨店はJR駅の近くに立地しています。地方のクルマ社会ではむしろ訪問し難い不便な立地です。下関市では駅前の賑わいを維持するための方策を検討するといった動きもあるようです。
私としては、下関大丸の跡地には新たな商業施設とか公共施設を建てるのではなく、住宅(マンション)を建てるのが良いと思います。
それも、インフレ時代に突入することもあるので賃貸マンションが適当です。また、地球温暖化防止といった観点からJRという公共交通機関の利用を促したいです。クルマを使わない地方での生活を提案するのが理想かなって思います。
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