実際に工場の現場で働いていたときから20年が過ぎました。
その後はエンジニアリング会社の経営を経て独立しました。現場の生産性向上について偉そうに言えるキャリアではないのですが、省力化を以って生産性向上という説明には少し違和感を感じます。人手不足への対応として機械化・自動化を図るのは正しい行為ですが、本当の生産性向上は規模の拡大によって獲得できることが多いです。

生産性向上の要素をまとめると、以下のようなことになります。
1)機械化・自動化によって人による作業を機会に置き換える=省力化(省人化)です。
労働時間が短くなり、労働強度が下がり、安全衛生レベルも向上します。
2)高い稼働率です。生産性は工場や設備の稼働率が高いほど向上します。より大きな付加価値を創出できるのですから当然です。事業者は顧客との関係を強く太くして、高くて安定した稼働率と目指します。
3)優れた品質管理。生産性を阻害する最大の要因は不良品の発生に伴う手直しや手戻りです。従業員への教育指導を徹底し、プロセス毎の品質基準を明確にして、不良品の発生や次工程への不良部品の流出などを徹底して削減します。
4)最後が規模の拡大です。ちょっと身も蓋もない話ですが、やはり、生産性は投資規模の大きな工場のほうが概ね高くなります。但し、規模が大きくても経営者が複数あるとか、指示命令系統が輻輳しているのは、ちょっと困ります。規模の拡大は、経営層も従業員(労組などを含む)も含めて、会社の意思決定がまとまっていることが大事でしょう。
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