サッカー・ワールドカップも初戦で日本はオランダと引き分けました。
徳川幕府が鎖国政策をとるなか、唯一交流を続けたのがオランダです。オランダは新教(プロテスタント)国なので、旧教(カトリック)のようにキリスト教の布教をしなかったので、徳川幕府が欧州との貿易相手国として唯一選択しました。 この結果、江戸時代には欧州の文化や技術はその大半がオランダから日本にもたらされました。

日本人がオランダを窓口として西洋の学問を学んだのが蘭学塾です。著名な蘭学塾には1838年に緒方洪庵が大阪に開いた適塾があります。
大阪大学のWebサイトに、適塾が大阪大学の原点と紹介されています。
また、後の慶応義塾は英学塾ですが、1858年に適塾の塾頭だった福沢諭吉が江戸中津藩の屋敷うちで開いた蘭学塾がルーツです。
適は適切とか適応とか、ものごとがピッタリとしているという意味です。辞書には意味として、①かなう。ふさわしい。あてはまる。「適応」「適正」 ②心にかなう。こころよい。「快適」「自適」 ③ゆく。おもむく。「適従」 ④たまたま。偶然。とあります。
適塾は略称で、正式には「適々齋塾」といいます。緒方洪庵が塾の名にした「適々」を「たまたま」と詠んではいけません。
「適々」は荘子が出典で「自分にふさわしいことを努力するならば必ずかなう」といった意味のです。逆に言えば、自らの心にかなわないことに手を出してはいけないということです。
サッカー・ワールドカップでは、日本とオランダ両国選手の努力が共にかなうことを願いますが、両立はしませんね。
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