より小さくなったMLCCは世界で年間5兆個

今週に入ってMLCC(積層セラミックコンデンサ)が注目されています。

 

AIの普及はデータセンターのAIサーバーなどで使用するMLCCの需要拡大につながります。今後の5年間で世界需要は3倍になるという予測もでています。MLCCの世界シェアの60%以上を日本メーカー(村田製作所・太陽誘電・TDK)が占めています。韓国サムソン電子と台湾の YAGEO(トーキンや芝浦電子の親会社でもある)を含めた5社でほぼ独占しています。 

 

ダミー
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MLCCをつくるには誘電体材であるチタン酸バリウム(TIO)粉末を使います。湿式合成法で製造されるナノサイズの高純度TIOの需要も増えていきます。

 

TIOのような粒子材料をつくる方法は、大きく分けると2つです。

大きな粒子を細かく砕いて小さくしていく方法と、化学反応によって小さな粒子を合成する方法です。一般に前者は乾式法、後者は湿式法となります。

 

乾式法では粒子の微細化に限度がありますし、粒子の大きさを揃えることも難しいです。粒子サイズによって誘電性能が変わってきます。また、粉砕によって粒子は力を受けるので性能にダメージがあります。そこで、小さくて均質で高純度の粒子は後者の湿式法でつくられるのが一般的です。

 

乾式法では小さな粒子になるほど、つくるには時間がかかって生産性が悪いです。湿式法では逆に、小さな粒子ほど早く合成されるので(反応プロセスでは)生産性が高くなります。一方で、反応時間が短くなると、反応途中で微調整ができません。予め条件をきちんと詰めておかないと、品質がばらつくので要注意です。