クラゲは漂う大きなプランクトン

クラゲは水のなかで浮遊して生活します。動物プランクトンの一種です。 

 

クラゲは魚のように泳げませんし、エビやカニのようにも歩けません。クラゲには脳も心臓もありません。クラゲは水の中を漂うばかりです。

泳ぐことができないクラゲが、沈むことなく水の中を漂うことができるのは、クラゲの体の密度が海水の密度とほぼ同じだからです。大きなエチゼンクラゲでは体重200㎏を超えるものもありますが、ゼラチン質の体の密度は海水とほぼ同じです。

 

クラゲ(すみだ水族館)
クラゲ(すみだ水族館)

クラゲは5億年以上前、カンブリア爆発以前から存在していました。 この時期の海はクラゲの天下で、地球の水は海も淡水もクラゲで溢れていたようです。

 

カンブリア爆発以降、4億5千万年前くらいに魚類が発生します。魚類の発生によって餌を共有し、ときには捕食されることになるクラゲは急速に減少していきます。クラゲは魚類から逃れる術を持っていません。

 

近年、クラゲの大発生が報道されます。東シナ海でのエチゼンクラゲの大発生、身近なところでは瀬戸内海でのミズクラゲの大発生などです。クラゲの大発生は定置網漁をはじめとして漁業に大きな打撃を与えます。

 

クラゲの大発生の理由の詳しいことはわからないようです。基本的には、クラゲと競合する魚類の減少が要因になるようです。地球温暖化による水温などの変化、漁獲による魚種や魚量の変化、海洋汚染等による魚量の減少などが考えられます。

 

また、クラゲは一生の間で形を変えます。幼いクラゲはポリプの形で定置して成長します。海洋投棄されたプラスチックごみが海洋を浮遊しており、ポリプが定置する場を大量に提供しており、クラゲの大発生につながったとも言われます。

 

クラゲの大発生は人に対する何かしらのシグナルを与えています。