日本にもあった?宗教戦争 どちらも滅亡しなかった

中東での紛争は宗教絡みなんですが、日本人にはどうにも腑に落ちません。 

 

日本の総人口は1.21億人ですが、宗教年鑑によると宗教の信者・信徒は合計1.75億人とされています。つまり、人口の約1.5倍の信者・信徒がいるわけです。日本ではこれまで宗教間の対立はほとんど起こっていないのは、日本人のいい加減さなのか、柔軟性なのか、要因はよくわかりません。

 

丁未の乱
丁未の乱

 日本で起こった唯一の宗教戦争(内戦)は西暦587年の勃発した丁未の乱です。

 

仏教を受け入れようとする蘇我氏(蘇我馬子)と、これを拒んで日本古来の神道を守ろうとする物部氏(物部守屋)の間で戦いが起こったとされています。

 

戦いは蘇我氏側の勝利に終わります。蘇我氏の側には厩戸皇子(聖徳太子)がついていましたので、終戦後に蘇我氏は法興寺(飛鳥寺)を、厩戸皇子は四天王寺を建立します。

 

実際には随分と古い話なので、詳しいことはわかりません。一応はこうなっているというお話です。

複雑な人間関係も背景にありそう(蘇我馬子の妻は物部守屋の妹ですし、ときの崇峻天皇の妻は蘇我馬子の娘)ですし、朝鮮半島での任那滅亡(562年)以降の対立(高句麗・百済・新羅の三国時代)など国際情勢も影響しているということもあります。

 

尚、戦いに敗れた物部氏も滅亡したわけではありません。朝廷での重職にもついていましたが、その後に石上氏と姓を改めます。身近なところでは、現在の宇部市を本拠として長門を治めた厚東氏も物部氏が本姓です。

 

宗教戦争があったとはいえ、結局のところ仏教も神道も仲良しなのが日本です。日本人からみると、大して違わない信仰の間で争うことは理解しにくいです。