食の安全保障が話題になっています。米や小麦など穀物が頭に浮かびますが、食肉も大事です。
日本の食肉の自給率は、牛肉40%、豚肉50%、鶏肉70%くらいです。年間流通量は、牛肉で80万トン、豚肉180万トン、鶏肉230万トンで、合計500万トン(50億㎏)くらいです。ざっくり1.25億人で割ると、一人が1年に40㎏余り、1日当たり100gちょっとになります。食べる量としてはちょっと大きすぎるようですが、流通量にはスープ用なども含まれます。

私たちが小学校のとき、給食の1番人気は鯨の竜田揚げだったように思います。食料自給率を上げるためには、鯨肉の活用に期待が高まります。
日本の捕鯨は国際的な反捕鯨国の圧力が強まって1980年代には縮小してしまいました。若い人には鯨肉を一度も食べたことがない方も多いでしょう。
鯨の個体数はかなり増えてきているようですから、捕鯨を完全復活させて食肉自給率を高めてはどうかと思います。
と、ここまで書いておきながら、1970年頃のピーク時でも鯨肉の年間流通量は20万トンに過ぎませんでした。現在の食肉流通量500万トンの4%に過ぎません。1970年の食肉流通量は今の1/5で100万トン余りでしたから、鯨肉の存在感が大きかったわけです。
世界唯一の新型捕鯨母船「関鯨丸」は母港・下関港に停泊中です。山口県は下関市や長門市など鯨と縁の深い地域が多くあります。水産業、食品だけでなく観光や文化という面でも鯨料理が増えるとよいと思います。
