戦わずして勝つには間を用いる~孫子の兵法

日本の安全保障環境は厳しさを増しています。防衛力強化をしないでも、外交で解決するべきだと主張される人もあります。 

 

孫子の兵法では、「戦わずして勝つ」といって外交戦略が重視されます。

孫子曰く、およそ用兵の法は、国を全うするを上と為し、国を破るはこれに次ぐ。(略)このゆえに百戦百勝は善の善なる者に非ざるなり。戦わずして人の兵を屈するは、善の善なる者なり。

 

孫子
孫子

外交が成功するには、「彼を知り己を知れば百戦して殆うからず」です。

そして、敵を知るには用間が必要です。間とはスパイのことです。君主はスパイを巧みに用いることで「戦わずして勝つ」ことができるといいます。

 

間には、因間(敵国の民間人のスパイ)、内間(敵国の官僚のスパイ)、反間(敵国のスパイ=二重スパイ)、死間(敵に偽の情報を流すスパイ)、生間(秘かに潜入して情報を掴むスパイ)の5種類があります。

 

聡明な君主と優れたスパイがいなければ、国は偉大な業績を上げられないといいます。かの国は2500年前の教えを実践しているかもしれません。一方で、我が国は伝統的に用間は少し苦手な印象がありますし、現在の民主主義政府は現実的な実行は困難と思います。外交力だけであらゆる国際的な摩擦を解決するのは結構難しいかもしれません。