労働の質指数、改善された農業・悪化している教育

労働の質指数というものが公開されています。1990年代以降最も改善されているのが農業で、2000年代鋼板をピークに最も低下しているのが教育です。

 

これは産業間の比較をするのではなく、ある産業における労働の質の動きをみるものです。労働の質指数と労働生産性に相関があることは分かっており、労働の質指数が改善されるとその産業の労働生産性は高くなっていると推定されます。

 

農業で教育
農業で教育

農業における労働の質指数は2015年を100として直近2023年は108.5です。指数が開発されて公開された1994年は54.1でしたから大幅な改善です。

1990年代の農業者は兼業農家でいわゆる三ちゃん農業が主流で、あまり労働の質が高くありませんでした。

現代の農業は企業の定年退職者を含めて専業が増え、大規模化で新規就農者もいるので労働の質が飛躍的に高まっています。

 

一方で、教育は2000年代にピークを迎えた後、20年近く労働の質指数が低下しています。子供の数が減っていることが大きな要素ですが、教育現場の労働環境の厳しさが喧伝されているも、教育分野で働くことに消極的になる要素になっているようです。

 

労働の質指数でその他に目立った業種は、質指数が高まっている方では業務用物品賃貸業があります。サブスクなど新しい手法も登場してレンタル産業は成長していきそうです。製造業では民生用電子・電気機器、武器製造業、半導体素子・集積回路などが伸びています。

 

逆に教育以外で労働の質指数が低下しているのは、宿泊業、飲食サービス業、社会保険・社会福祉、上下水道・工業用水などが目につきます。製造業では、有機化学基礎製品、鉄鋼、石油製品、自動車などで労働の質が低下しています。まぁ、これらの産業では、元々の労働の質が高かったということだと思います。