創生神話はどこでも不思議!~古代エジプト展~

下関市立美術館で、特別展「古代エジプト・ふしぎ発見!―ナイルの贈り物と秘められた物語―」が開催中です。 

 

下関市立美術館は1983年に開館しています。この美術館は、呉服店・伊勢安を経営していた河村幸次郎という方のコレクションを基礎としています。河村安二郎は「藝術は魂のたべもの」をモットーとして、竹久夢二、狩野芳崖、高島北海、岸田劉生、藤田嗣治など日本近代絵画と、古代オリエント工芸などを蒐集しました。

 

下関市立博物館
下関市立博物館

下関市美術館は、河村の古代オリエント工芸の収集品が特徴的な収蔵品であることから、美術館の建物の外観はエジプトのアブシンベル神殿を模しています。

 

今回の特別展は、河村コレクションに加えて、岡山市立オリエント美術館、倉敷の大原美術館など主として中国地方の美術館の古代エジプト関連作品が展示されています。

 

古代エジプトの時代は長いので、いろいろな創生神話があるそうです。紀元前2400年頃に成立したヘリオポリス神話があります。(もちろん諸説あります)

 

最初の水から、アトゥムという太陽神が誕生します。アトゥムの汗か涙かわかりませんが、何かの水から兄シュウ(大気の神)と妹テフヌト(湿気の神)の兄妹が産まれます。

この兄妹は夫婦となり、兄ゲブ(大地の神)と妹ヌト(天空の神)の兄妹を授かります。ゲブとヌトは仲が良すぎていつもくっついているので、父シュウ(大気の神)が割ってはいります。大地と天空が大気で分かれたことで、ゲブとヌトはオシリス・イシス・セト・ネフティスの2男2女の子どもを授かります。ゲブとヌトが日本神話のイザナギとイザナミに相当します。

 

長男オシリスは神様の直系で大事にされますから、次男セトは面白くありません。ついにオシリスを殺し、バラバラにしてエジプト各地にばらまきます。オシリスの妻になっていた長女のイシスはセトと次女ネフティスの子アヌビスと協力してオシリスの死骸を集めます。実はアヌビスは実はオシリスとセトの妻である次女ネフティスが不倫して生まれた子でした。

 

日本神話で置き換えれば、オシリスがスサノオノミコトでイシスがアマテラスオオミカミといった位置づけです。

 

集められたオシリスの死骸はアヌビスによってつなぎ合わされて復活します。そして妻イシスとの間に息子ホルスが生まれます。このホルスがエジプト王権の初めになるというわけです。

なかなか、どこの神話も摩訶不思議です。

 

10月19日までですが、古代エジプトのふしぎ発見に、おいでませ山口へ!