仮に小規模であっても水力発電を増やしていきたい

平瀬発電所は出力1100kWの小規模な水力発電所です。今年3月から運転開始しました。 

 

山口県企業局のWebサイトで「企業局としては23年ぶりの電源開発でした。」とあります。23年前が何を示しているかが不明です。いずれにしても、水力発電の新規開発は非常に稀になっているということです。山口県企業局が運営している水力発電は13カ所で合計出力は約5万kWです。火力発電所の1ユニットの出力が標準で70万kWですから、とても小さいです。

 

しかし、小さいけれど純粋に日本産の再生可能エネルギーとしては、また気候変動対策としての治水防災という面では、水力発電を増やしていくことは重要です。 

 

平瀬ダムは岩国市を流れる錦川水系にあります。錦川は錦帯橋が架かっている川ですが、しばしば流域に氾濫や洪水をもたらしています。1950年の台風では錦帯橋が流出する事態も起きました。2005年洪水では、錦川氾濫によって流域の岩国市外地での浸水深が2mに達し、大きな被害が出ました。

 

錦川の治水・利水を目的として平瀬ダム建設が1960年代から構想されていました。1973年に現地調査が開始され、1988年に建設事業着工しました。ダム本体工事は2014年から始まり2023年にダムは完成しました。ダム建設にはとても長い時間が必要です。

平瀬発電所にほうは、2015年に建設着工し、本年(2025年)完成しました。

 

平瀬発電所は、ダムの維持放流を利用しています。平瀬発電所は地域資源を活かしたクリーンで環境にやさしい発電所と言えます。

発電を主目的としたダムを新たにつくることはもうないだろうと思います。また、ダム建設には、調査からはじめて膨大な時間が必要です。その間にいろいろな状況も変化しますから、もはや計画を練ることすらも難しいでしょう。

 

現在既にあるダムをいかに活用するかが課題だと思います。

素朴に、未利用水を活用した数十kW級の小規模発電を徹底的に増やしていくのはどうでしょうか?水力発電の拡張が、中山間地振興にも、うまく活用できればいいなぁと思います。