宇部市北部にある施設で聞いたところ、偶数月の15日が最も活況になるそうです。
ご存知のように2か月に一度の年金支給日です。朝から、地域に唯一の郵便局のATM(JAのATMは廃止になった)に列ができて、買物、食事などにお金を使います。
年金生活の高齢者ほど消費性向の強い層は他になさそうです。お金が入れば、すぐ使ってくれるわけですから、内需拡大の貢献は大きいです。

社会保障改革というワードが選挙では話題に上ります。
若者世代の負担が大きいから、高齢者への年金支給額を見直す(減らす)と提案している方もおられます。しかし、年金支給日の混雑を考えると、ちょっと待てよ!と思います。
手取りを増やすというお題目で一律に社会保険料を〇万円減額するという方もおられます。一律でいいのですか?と疑問です。
国の経済政策としては、集めたお金をすぐ使ってくれる人に分配するのが鉄則です。いろいろな補助金や助成金、支援制度も元をたどれば、お金を使わせるための政策です。個人でも法人でも、お金を貯め込んで滞留されるのが、一番困るのです。
一般に個人であれば、所得が低い人ほど消費性向が高いので、所得が高い人から税を徴収して所得の低い人に分配するという制度には合理性があります。
一方で、年金社会保障のほうは、税ほどの累進性がないのが大きな問題です。例えば、国民年金保険料は所得に関わらず同じです。所得の多い人は前納して保険料を下げるようなこともするので、実際は低所得者の負担の方が大きいです。厚生年金保険料は報酬に応じて増えますが、料率は18.3%で固定されています。また、月収65万円を超えると一定になります。
政治というのは、つまるところでは、人の懐に手を入れて金を奪って、その金を他人に配るという機能です。よい政治家は、誰からどのようにして金を奪い、誰にどのように配るのかを分かりやすく説明する人だと思います。
