百日咳にリンゴ病。アマビエはみんな忘れたよね

とても暑いのですが、百日咳やリンゴ病などの感染症にかかる人が増えているそうです。

 

感染症=疫病ですから、疫病退散を願って、新型コロナのときに拝んでいたアマビエのお守りを改めて押し入れから持ち出した人はいるでしょうか?

古来より、疫病はそれぞれの邪気(もののけ)によって引き起こされるものとされていました。その邪気を祓うと期待された妖怪アマビエは、新型コロナ禍ではもてはやされましたが、今は誰もが忘れていると思います。

 

アマビエとは、弘化3年(1846年)4月中旬頃に、肥後国(熊本県)の海に現れた半人半魚の妖怪です。「当年より6ヶ年の間は諸国で豊作がつづく。しかし同時に疫病が流行するから、私の姿を描き写した絵を人々に早々に見せよ。」と言ったそうです。

 

弘化3年(1846年)は幕末期に当たります。アメリカ東インド艦隊司令長官ビッドルが浦賀に来航し開国を幕府に要求しました。このときは幕府は拒絶したのですが、嘉永7年(1854年)1月に、ペリーは軍艦9隻を率いて江戸湾へ入港して威圧されると拒絶できません。日米和親条約が締結されました。

 

鎖国の時代ですが、長崎にはかなりの数の外国船が入港していたようです。江戸時代後半の日本では様々な新型の風邪が流行していますが、その感染の多くが長崎から東上していったと考えられています。妖怪アマビエのモデルは異国人の姿のようにも見えますね。