広島市の方によると、広島市内ではヘルメットを被っている人はほとんどいないそうです。
一人の個人の印象ですから、正確ではないかも知れません。一方で、宇部市ではかなりの確率でヘルメットを着用している人があるというのが私の印象です。但し、自転車を利用する人の割合が、宇部市は広島市と比べてかなり低いという事情もありそうです。宇部では滅多に自転車を見ないからヘルメットを被っている人が印象に残っている可能性があります。

自転車の ヘルメット着用が義務化されたのは2023年4月のことです。 警察庁が年に1回全国でヘルメット着用率の調査をおこなっています。
昨年6月の調査によると、山口県の着用率は34.2%で全国で5番目に高くなっています。1位は愛媛県の69.3%で、圧倒的な高さです。2位は大分県の48.3%、3位は群馬県の40.4%です。
一方で、広島県の着用率は11.3%です。低いようですが、都道府県ランキングでは28位ですから、真ん中の少し下といった位置です。
調査結果を見る限りでは、大きな地域性(西高東低とか過疎地が高いとか隣接県で傾向があるとか)はほとんど見られません。どうして、こんな差がつくのでしょうか?
いずれにしても、自転車のヘルメット着用率はあまり高くはありません。いろいろな要因があるとは思いますが、一番は自転車を降りた後のヘルメットが邪魔ということだと思います。
サイズがあるバイクであればヘルメットを固定したり収納したりする仕掛けがあります。華奢な自転車には仕掛けがありませんし、カゴに入れておくのも心配です。会社やお店に持ってはいるのも具合が悪いです。
自転車利用者が多い店舗(食品スーパーなど)や、自転車通勤の多い事業所などには、ヘルメット保管場所(小さなコインロッカーみたいなもの)を設置してもらうことにして、補助金や助成金を交付するっていうのはいかがでしょうか?
また、お店の方でもヘルメットロッカーが話題になって、集客につながることもありそうです。考えてみてはどうでしょうか?
交通死傷事故で、ヘルメット着用の効果がどの程度あるのかは不詳ですが、努力義務だと言うばかりでは着用率は頭打ちのような気がします。