缶の蓋。ものづくりの技に感動する

缶飲料を購入することはほとんどありません。久しぶりに飲む機会がありました。

 

いつも凄いなと思うのが、アルミ缶の蓋です。私たちの子どもの頃、缶ジュースを飲むときは付属の穴あけ器具を使って、対角線上に二つの穴を開けていました。これは小さい子供には、かなり難しいことで、ちょっとイライラします。

 

東洋製罐(管の蓋のつくり方)
東洋製罐(管の蓋のつくり方)

その後、大きめの缶ジュースではプルトップ式の蓋に代わっていきました。ジュースを飲むのは、とても簡単です。

小さめの缶では、穴あけ器具がかなりの期間は残っていたと思います。小さな缶にプルトップをつけるのは難しかったようです。

 

最初のプルトップ式ではプルタブが切り離されるので、道端に捨てられるようなことがあって、問題になりました。希少種の鳥がプルタブを飲み込んで死ぬような事故があって、ニュースになりました。

最近の缶ではプルタブは切り離されず缶に残るので、ゴミ問題も解消されました。

 

それにしても、缶の小さな蓋にこの仕掛けをつくる技術は凄いなぁと思います。輸送するときでも、実際に飲むときでも、缶は結構乱暴に扱われます。自動販売機の取り出し口に落ちていくときも大きな衝撃はありそうですが、缶が破裂したり、液体が漏れ出ることはありません。

 

子供の小さな力でも蓋を開けられ、且つ大きな衝撃でも液体が漏れないことを、年間210億個(世界)の製品で両立させていることは驚くべきことです。