古い空調設備を現行機種に更新する際にハイスペックモデルを選ぶべきでしょうか?
各メーカーが提案している空調機器には、標準規格とハイスペックモデルがあります。ダイキンの場合は、標準がエコジアズで上位機種がファイブスタージアズです。日立は省エネの達人の上位機種が省エネの達人プレミアム、三菱はMRスリムERが標準でMRスリムZRが上位、パナソニックはゼフィーエコとゼフィープレミアム、といった具合です。

実は、省エネ性能はカタログ値ではほとんど差がありません。どちらの機種を更新機の候補にしても、省エネ試算の結果は変わりません。
しかし、上位機種と標準機種では、価格が10%ほど違います。多くのユーザーは標準機種を選択するので、現場で上位機種を見ることはほとんどありません。
当たり前なのですが、上位機種には標準機種には無い機能が付加されています。外観が綺麗で高級感があるといった見た目の違いだけでなく、省エネに関わるところもあります。ダイキンの例では、ファイブスタージアズには「Eco全自動運転」「床温エコ検知」『いないときパワーセーブ』「自動風あて・風よけ」などの機能が付加されています。
これらの機能の省エネ効果を算出するのは、使用条件次第なので難しいのですが、一般には省エネ効果は確かにあります。予定している稼働率が高くて、お金に余裕があるならば上位機種を選択するのがお奨めです。例えば、省エネ補助金の活用するような場合は検討してみる価値があります。
自動車で標準グレードを選ぶのか、上級グレードにするのかを選ぶのと同じです。但し、自動車ほどには見た目で気づかれることはありません。