スペインとポルトガルで大停電が発生しています。
原因は不明ですが、欧州先進国である大国で発生した事態ですから深刻です。停電が長期に続くと電動式の医療器具で生命維持しているような患者さんでは当に死活問題です。そこまでいかなくても、あらゆる人にも事業にも大きな影響を与えますから、早期に復旧してもらいたいものです。

大規模停電の原因は急激な電力供給の変動があって、送電網が対応しきれなかったからだと説明されています。
スペインでは風力や太陽光発電の割合が電力供給の過半を占めているようです。こうした再生可能エネルギーは発電量が急に変動することがあるので、大元の原因となったのかも知れません。
これは他人事ではなくて、地元の中国電力でも夏季の日中でしたら太陽光発電の割合が50%を越えることがありますから、大停電の可能性が無いとも言い切れません。送電網のなかにバッファーになるものを準備しておくことが必要です。
もちろん今回の停電を引き起こした変動の原因は他にあるのかも知れません。カーボンニュートラルを達成するために、エネルギー転換は加速していき、電力が占める割合はどんどん高まっていきます。電力喪失による被害規模は大きくなります。
大規模停電が起こらないようにあらかじめ対策することが大事です。しかし この対策を進めるのはなかなか困難なように思われますから、大規模な停電があった場合に、引き起こされる可能性があるリスクに対して徹底した準備が必要です。