猛暑が続いています。今年も集中豪雨による被害が各地で発生しています。
温室効果ガスの排出量が増加したことで、地球温暖化が進み、気候変動が激しくなっています。気候変動によるリスクは世界の国で均等ではありません。温帯域に位置し、大陸の西側にある島国・日本は、最も気候変動リスクが高い国の一つです。
<世界気候リスクランキング2021> 1位:モザンビーク、2位:ジンバブエ、3位:バハマ、4位:日本、5位:マラウイ・・・。
一方で、日本は気候変動リスクに対する意識が世界でも最も低い国の一つです。
これだけの被害を受けているのですから、ものすごく不思議なことです。理由がよくわかりません。
「世界価値観調査」というのがおよそ5年おきにおこなわれています。世界の約100の機関が各国の人口構成に沿って約1000人の国民の意識調査をおこなうものです。最新版は2019年のものです。
「私は気候変動が人びとや地球を脅かすことを心配している」に当てはまりますか?という質問への回答です。
日本は「極度に心配している」3.4%、「とても心配している」13.0%、「ほどほどに心配している」33.6%、「少し心配している」33.3%。全部足しても83.3%です。
さらに驚くべきは、「心配していない」が14.6%もあります。
気候変動なんか気にしていないように見える飽食のアメリカと比較しても、日本人の危機意識の低さが際立ちます。健全な危機感を持つことがどうしても必要です