屋根より高く飛んでいるシャボン玉

暖かくなってきました。小さい子供たちが道具を使ってシャボン玉遊びをしています。

 

シャボン玉といえば、野口雨情と中山晋平の童謡「シャボン玉」ですね。

シャボン玉飛んだ / 屋根まで飛んだ / 屋根まで飛んで / こわれて消えた

雨情と晋平がシャボン玉をつくったのは大正12年(1923年)のことです。

 

シャボン玉
シャボン玉

鈴木三重吉が「赤い鳥」を創刊したのが1918年(大正7年)7月1日のことです。それまでは、子どもの歌はもっぱら唱歌だったのですが、ここに童謡が誕生したのです。

 

野口雨情のほか、北原白秋、西條八十、三木露風、島崎藤村。小川未明などが詩を書き、中山晋平、本居長世、山田耕作、成田為三、草川信などが曲をつけました。

 

さて、シャボン玉です。

シャボンの語源には諸説あり、ポルトガル語あるいはスペイン語で、石鹸あるいは石鹸の産地である地名ということです。

石田三成が書いた書状のなかに、「志也保牟(シャボン)」という記述があることから、 戦国時代にポルトガル船が日本に持ち込んだのが最初だとされています。

 

江戸時代の風俗を描いた資料にはシャボン玉遊びのことが書いてあります。江戸時代も後期になる天保年間にはシャボン玉を商う玉屋という行商もいたそうです。江戸の中村座では、二代目中村芝翫が、この玉屋を題材にした「おどけ俄煮珠取(おどけにわかしゃぼんのたまとり)」という清元を上演しています。

 

最近の市販されているシャボン玉には、いろいろな工夫がしてあって、なかなか壊れにくくなっているようです。子供たちが遊んでいるシャボン玉も、ずいぶん大きくて立派なものです。屋根よりずっと高く飛んでいます。

 

シャボン玉は膨らませることが難しく、膨らんでもすぐに壊れてしまうのが風情であったような気がします。子どもがドキドキしながら慎重に息を吹き込むことにも意味があったように感じるので、あまり簡単に大きなシャボン玉ができるのもちょっと残念かなって思います。