若くて新しい指導者の登場に期待したい

アメリカ大統領選挙で民主党の候補になりそうなのは、現職のバイデン大統領81歳です。

 

一方の共和党はトランプ前大統領が候補になることが確実ですが、こちらは77歳です。お二人とも健康であるとのことですが、世界で最も責任が重く、激務であろうと想像されるアメリカ大統領を務めるにはあまりに高齢です。どちらが大統領になったとしても、任期中に確かな判断力を維持し続けることができるのか、世界の人が不安に思っています。

 

バイデンとトランプ
バイデンとトランプ

日本の岸田首相は66歳で、米国を除くG7先進国では最高齢です。G7では、ドイツのショルツ首相とEUのファンデアライエン委員長が65歳で続きますが、子の3人の次はカナダのトルドー首相の52歳です。

残りの4人、フランス・マクロン大統領(46歳)、イギリス・スナク首相(44歳)、イタリア・メローニ首相(47歳)、EU・ミシェル大統領(47歳)は皆40歳代です。

ちょっと羨ましいです。

 

岸田首相の66歳は高齢の部類ですが、あまり高齢者イメージがありません。

自民党の副総裁になった麻生氏が83歳、前の幹事長の二階氏が84歳(国会議員で最高齢)などの超高齢者が身近にいます。現在の岸田内閣のメンバーをみても、20人中9人が70歳以上で、女性総理候補として話題になっている上川外相にしても既に70歳です。岸田首相の周りが、もっと高齢者なので相対的に首相の年齢が気になりません。

 

高齢者が全てダメと言ってはいけないのでしょうが、今の世界の混乱は権力者の高齢化と在任期間の長期化が要因のような気がします。

ロシアのプーチン大統領は71歳で、権力者となって25年です。中国の習近平主席は70歳ですが党規約を改正して異例な3期目に入っています。お二人は年齢的には特別な高齢ではないかも知れませんが、権力の座に永くいることで、老いてきた印象は否めません。

 

中東では、イスラエルのメタニヤフ首相は在任15年で74歳。ハマスの最高指導者ハニヤ党首は在任18年で61歳。パレスチナ自治政府のアッパス大統領は在任19年で88歳です。君臨している期間の長さは、年齢とともに気になります。

 

また、これからの世界情勢に大きな影響を与えるインドは在任10年目で73歳のモディー首相、ブラジルは78歳のダシルバ元大統領(2003年から8年間大統領だった)が昨年から再び大統領につきました。

 

世界には、若くて新しい指導者が求められているように思います。