健康食品とは健康な人のための食品

健康食品による健康被害がかなりの数あるようです。ご用心。

 

健康食品も医薬品と同様に効能効果を謳って販売されている商品である。ところが、健康食品の効能効果は科学的に証明されていないものが含まれるうえに、医薬品と違って臨床試験などによる厳しい安全性審査を受けていません。このため、ときに重篤な健康被害をもたらす場合があります。

 

健康被害のあった健康食品の例
健康被害のあった健康食品の例

写真はダイエット用健康食品として販売されたゼリーです。 中枢神経に作用して食欲抑制効果のある成分が含まれています。

ダイエットには効果があるのでしょうが、血圧上昇、心拍数増加などの副作用もありました。個人差がありますが、立ち眩みや息苦しさなどの症状が、数か月も続く場合があったそうです。

 

健康食品による健康被害では、死亡例もありますし、集中治療を受けるような重症になる割合も高いそうです。特に多いのは肝臓障害、腎臓障害などです。

先のダイエットゼリーは接種開始後早い段階で副作用が出ましたが、健康食品なので長期間摂取した後に副作用が顕在化する事例もあります。

 

健康食品を利用することが直ちに危険とか悪いことではないのですが、リスクがあることを知っていることは大事です。

広告や宣伝に惑わされないで、信頼できる事業者であるか、信頼できる情報であるかを確認する必要があります。例えば、「○○医学博士による実験で、○○に効果があることがわかっています。」と宣伝されていても実験が人に対してではなく、ネズミだということさえあります。博士は嘘はついていません。

 

そして、最後に重要なことは、「健康食品は健康な人のための食品」であるということです。病気の方、体調が悪い方にとって、健康食品はあらゆる食品のなかで最もリスクが大きい食品です。もし、健康に問題があるのなら、医療機関を受診することが最善であることは言うまでもありません。