地球温暖化問題に関する国際的な取り組みは、1992年に国連気候変動枠組条約(UNFCCC)が締結されたことで加速していきます。
UNFCCCによって初めての国際的な合意がなされた後、1997年に京都議定書が採択されて、先進国は2008~2012年の拘束期間に1990年対比5%の温室効果ガス(GHG)削減を約束しました。その後、2010年のカンクン合意を経て、2015年に世界がカーボンニュートラルを目指すパリ協定が合意されます。
パリ協定の主な内容は次の6つです。
➀ 世界の平均気温を産業革命以前より2℃以上の上昇に抑える。
➁ 締約国は2030年までのGHG削減目標を提出し、実行する。☞ 日本は2013年度対比のGHG排出量を46%削減するという目標
③ 締約国はカーボンニュートラルへのシナリオを提出し、実行する。☞ 日本は2050年にカーボンニュートラルを実現することを約束
④ 締約国は気候変動の悪影響に対する適応力を高めるための計画をつくり、実行する。
⑤ 適応できる範囲を超える気候変動の悪影響を「適応と損失」として、救済措置に関する国際枠組を検討する。
⑥ 各国は2年に一度、取り組みの進捗を報告して、国際的なレビューを受ける