個性的なのに景観と調和する家を建てる

もっともとDIYの需要は拡大基調でしたが、コロナ禍もあって一層の伸長のようです。、

 

DIYに絞った市場規模はよくわかりませんが、ホームセンターは全国に約5000店舗あり、年間市場規模は4兆円を超えています。DIYを趣味にする人のゴールは、自分で自宅を建てるセルフビルドだそうです。

 

景観と調和しない家
景観と調和しない家

いったい、自分で自宅を建てた人はどのくらいいるのでしょうか?詳しい統計は見当たりません。

「セルフビルド」をネット検索すると、いろいろな記事がでてきます。具体的な人数はわかりませんが、それなりの数の人がセルフビルドに挑戦しているようです。

 

記事によると、着工から1年くらいで完成させた方は、それなりの建設関連の経験者のようです。普通の勤め人さんの場合は、5年から6年かけて 完成するのが多そうです。

なかには15年かけて、まだ建築中という人もいます。これは、もはや建築作業そのものが楽しみであって、完成して居住することを目指していないのかもしれません。

 

他人とは違う個性的な住まい方を望む人は、その人の人生観とか価値観を強く住居に反映させます。普通の人は、家具や調度で個性を表すか。せいぜい内装に凝る程度であきらめます。住居そのものの場合は、セルフビルドではなく、設計会社に特別な注文を出して建てます。

 

一方で、山の中にぽつんと一軒家を建てるなら、どんなに個性的でも構わないのですが、街中に建てる場合は周りとの調和も考える必要があります。個性的な家を求める人には、生活パターンや趣味なども個性的な人も多いでしょう。自分の憧れを強く主張しすぎるのも、周りに迷惑をかけて少し困ったことになります。

 

個性的な家を求める人が増えていっています。中小の建築業では、施主の気持ちを汲み取って、両者の折り合いがつくような注文住宅を提案できると業績が向上するように思います。