2022年の調査で、47都道府県の県庁所在地のうち、昆布の消費額1位は富山市の1574円、以下は2位福井市、3位山形市、4位盛岡市、5位京都市の順です。
10年前の2012年の昆布消費額の順位は、1位はやはり富山市、2位が京都市、3位金沢市、4位山形市、5位福井市。5位までのうち、4市は10年経っても同じです。2022年に4位の盛岡市は2012年は8位、逆に2021年に3位だった金沢市は2022年に8位でした。この他に、どちかの年にベスト10に入っていたのは、青森市、松江市、大阪市、奈良市、静岡市です。ここまで合計12市です。
![北陸名物 昆布締め](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=298x1024:format=jpg/path/sa3592213af7de219/image/id31f3c21c25e1d3e/version/1696461169/%E5%8C%97%E9%99%B8%E5%90%8D%E7%89%A9-%E6%98%86%E5%B8%83%E7%B7%A0%E3%82%81.jpg)
名前があがった都市を北から並べると、青森市から日本海側を通って、山形市→富山市・金沢市・福井市(北陸3市)→松江市→(瀬戸内海を経由して)大阪市・京都市・奈良市。 太平洋側は、盛岡市・仙台市と静岡市。
昆布は、北海道から北前船で日本海側を通り下関から京・大阪へと運ばれた代表的な産品ということです。その名残が、家計消費に現れていると言えるでしょうか?
さて、昆布(昆布だし)の対抗といえば鰹節(かつおだし)です。
鰹節の消費額が多いのは、1位が圧倒的で那覇市。なんと1世帯当たり2000円を超えています。2位の鹿児島市が1144円、以下、3位和歌山市、4位高知市、5位大津市と続きます。10位までは、津市、岐阜市、静岡市、横浜市、名古屋市です。
北陸3県の鰹節消費額は、2012年は金沢市が最下位、富山市が少ないほうから3位、福井市が4位(2位は青森市)でした。北陸3県の昆布への偏愛は熱烈なものがあるようです。
ところが、2022年の鰹節消費額は、それぞれ順位を上げて?金沢市は少ない方から4位、富山市は7位、福井市はなんと多い方から13位です。一体、福井の食文化に何が起こったのか?
一方、京都・大阪・奈良は昆布も鰹節も多いので、合わせだし文化圏ですね。
特に何かがわかるわけではなかったですが、地域によって味は違うということが、あらためてわかりました。沖縄が鰹節の大消費地であったこともです。