都市をまるごと免震にできないか?

防災の日に関連して、大地震に関する記事や番組が増えています。 

 

地震の揺れに対して建物を守るための対策がとられます。対策は主に3つで、「耐震」「免震」「制震」です。「耐震」は、建物の構造を強くして地震の揺れに耐える。「免震」は、建物と基礎との間に緩衝装置を設けて地震の揺れを伝えない。「制震」は、建物に制御装置を組み入れて地震の揺れを吸収させる。という方法です。

 

人工免震地盤
人工免震地盤

防災の日は、関東大震災が起こった9月1日に設定されているので、現在の東京のビル群が地震に合った場合を予測したCG画像が繰り返し流されています。

 

木造家屋の倒壊が多数発生するうえで、耐震性能の低い古いビルも倒壊する可能性があるということです。

新しい高層ビルが地震の揺れで倒壊することは無いとの想定ですが、長周期振動で高層階では大きな揺れが長く続きませす。建物毎に揺れ方が違うので、建物どうしの間隔を開ける必要があるそうです。

 

そこで、最近導入されているのが人工免震地盤です。建物が乗っかっている地盤をまるごと免震構造にしてしまうというわけです。

 

日本で最初の人工免震地盤(のようなもの?)は1962年に構想され1968年に建設が始まった香川県の坂出人工土地だそうです。ほぼ同時期に、神奈川県相模原市の市営上九沢団地の建て替え事業でも人工免震地盤が採用されています。いずれの事業も期待の大きい事業でしたが、50年が経過して、メンテナンスの課題がクローズアップされているようです。 

 

今後、町ごと人工免震地盤にするようなダイナミックな実験がおこなわれることはあるでしょうか? 未来感はあるものの、現実的には長期間の維持や権利関係の整理、住民や所有者の意思統一などを考えると難しいような気がします。

 

☞ 参考 鹿島建設webサイト「制震・免震技術」