行方不明統計に見える日本社会の成熟・安定

いろいろな報道がありますが、日本の治安や生活の安全性は高まっています。

 

警察庁が行方不明者の統計を公開しているので、紹介します。昨年(2022年)に行方不明届が出されたのは84,910件です。所在確認できたのは過年度分を含めて80,653件です。直近5年間の平均では、83,209件の行方不明届が出されて、81,486件の所在確認がされています。平均1,723件の所在が確認できていません。

 

行方不明届が出されても、55%が当日のうちに見つかり、85%が1週間以内に見つかります。昨年の行方不明者のうち18,709人(22%)は認知症の老人で、この人数は年々増加しています。テレビドラマでよくある犯罪絡みの行方不明は年間407人、異性関係のトラブルで行方不明になったのは1,272人ですから、稀なケースです。

まぁ、稀だからニュースやドラマになるわけですね。

 

行方不明者と所在確認者の長期統計です。15年くらい前までは、所在確認できなかった行方不明者がかなり多かったのがわかります。

いろいろ言われますが、日本が成熟した国になっていっているという証の一つです。