本当に世襲政治家はダメなのか?

政治家の世襲?についてネガティブなコメントが氾濫しています。 

 

山口県の国会議員でみれば、たしかに世襲率は高いです。典型的な世襲政治家である安倍元総理がテロで亡くなり後継した吉田真次氏が世襲ではないのと、やはり世襲政治家の林芳正外相の衆議院鞍替え補選で当選した北村経夫氏が世襲でないので、現在の山口県の世襲率は4/6です。つまり、ちょっと前まで6/6でした。

 

第二次岸田内閣
第二次岸田内閣

議員は選挙で選ばれるので、世襲というのは論理的には間違っていますし、批判されることではないとは思います。

 

しかし、本来は国政を担う議員は、国民全体の代表者であり総意に基づく判断をするのですから、国民の階層分布に応じた配分で選ばれることが理想ではあります。

一方で、国政は途切れることがあってはいけませんし、致命的な失敗を犯してはいけません。したがって、継続して議員を送り続けられる階層でなければ候補者を立てることが難しいのも事実です。

 

このため、現実の問題としては、親族に政治家がいる人に、国政の議員になるに必要な要件を満たす人が多いというのも確かなように思います。

 

また、議員になる方の来歴では世襲を除けば、官僚出身者、弁護士や医師など専門職、ジャーナリスト(コメンテーター)、タレントなどが多いです。比例区では、業界団体や労働組合などの組織を代表する議員もおります。

 

政治家の不祥事についての記事をながめると、タレント議員は狙われやすいので例外としても、弁護士など法曹出身者が取り上げられるケースが比較的多い※ようです。総じて世襲政治家の方が間違いを起こしにくいというのも事実かなと思います。

これは、企業経営者でも同じですね。

 

※不祥事を起こした政治家トップ30という記事がありました。世襲政治家が6人、法曹関係が5人、タレント・コメンテーターが3人、その他が16人(官僚1人・医師1人を含む)でした。