工場の緑地にどんな木を植えるのがよいか

勤めていた工場には桜の木がたくあんあって綺麗でした。昔のことですが、緩衝緑地に新しく木を植えるのだが、どんな木がよいかという話になったことがあります。 

 

結局のところ、植木好きの某部長が「俺に任せろ」と言われたので一任です。その頃の工場に、木に詳しい人は他に居りませんでした。部長は田主丸(西日本最大の植木の町)まで行って、立派な木を調達してこられました。工場まわりの緑地を整備することは、近隣住民の方にも、工場で働く人にも有形無形の効用があります。

 

緩衝緑地
緩衝緑地

さて、工場の場合は緑地の木には、大気を浄化するという効用をいくらかは期待していると思います。

(独立行政法人)環境再生保全機構の「大気浄化植樹マニュアル(2014年度改訂版)」から少し紹介します。

 

樹木は光合成をするために、温室効果ガスである二酸化炭素を吸収して、酸素を放出します。それだけで、とても価値があるのですが、樹木は大気を浄化します。

樹木は光合成の過程で大気中の硫黄酸化物や窒素酸化物も同時に吸収します。また、大気中の粉じんや微小粒子を葉に補足します。

 

樹木によって大気を浄化する能力には差があります。落葉樹のほうが広葉樹より浄化能力が高いのですが、浄化能力が高いということは汚染物質をたくさん取り込むということになり、樹木は傷みます。

そこで、工場の緩衝緑地や交通量の多い幹線道路沿いなど大気質の条件が悪いところでは、汚染に対して耐性の強い樹木を選ぶ必要があります。一方で、住宅地などでは大気浄化能力の高い樹木を選ぶとよいようです。 

 

工場緑地の場合は、汚染耐性を重視して、高木には常緑のマテバシイ、サザンカ、シラカシ、落葉のイチョウやトウカエデを選び、中木にはサンゴジュや山口県などではキョウチクトウなどを植えるのが良さそうです。

ちなみに、桜(ソメイヨシノ)は大気浄化にはあまり適してないそうです。