省エネラベルをみて、どの機種を選択するかよく考えよう

省エネ機器を買い替えるときには、資源エネルギー庁が発行している「省エネ性能カタログ」が役に立ちます。☞「省エネ性能カタログ(家庭版)2022年」

 

省エネ性能カタログには電子版もあります。pdf版は年に1回の更新しかできませんが、電子版は毎日アップデートされていますので、最新の省エネ機器を発見することが可能です。エアコン、テレビ、冷蔵庫、洗濯機など耐久消費財の購入に際しては参考にしてください。

 

省エネラベル
統一省エネラベル

エアコンなどには2006年から省エネラベルが表示されています。小売店で見かけた方も多いでしょうし、購入するときに参考にした方もあると思います。

 

エアコンの統一省エネラベルは、昨年から少し変わっています。 従来の性能評価は1~5の5段階だったのですが、小数点以下がつくようになって1.0~5.0までの41段階評価になりました。また、具体的な省エネ性能も記載されており、1年間にかかる電気料金も参考に表示されています。

 

ここで難しいのが、省エネ性能が高い機種は価格も高いということです。

 

リビング用のちょっと大きめのエアコンを例にして比べてみました。

最高評価5.0のAというエアコンは目安の電気料金が年間26,200円です。標準的な性能のBでは電気代が33,000円、最低評価1.0のCだと電気代が41,700円となっています。

省エネ性能の高いAを選びたいところですが、家電量販店のネット価格が33万円でした。Bのエアコンはぐっと下がって20万円、Cのエアコンは10万円を切る価格も見受けられました。

 

仮にAとCを比較すると、1年間に2万5千円の電気代節約になりますが、購入時に23万円多く支払わないといけません。10年くらいかけて投資回収するということになります。よく考えないといけませんね。

 

地球温暖化を防止するための脱炭素社会をつくる援けになる、という社会的意義をどうとらえるのか? 参考の電気代は2019~2021年の実績から27円/kWhで計算したもので、今ならもっと高くなっています。エネルギー価格高騰のリスクをどう考えるか? なども選択する際の要素です。

また、高級機には省エネ性能以外の付加価値がついていますし、何しろカッコいいです。見栄を張るわけではないですが、リビングの居心地なども考えて、ちょっとだけ背伸びしてもいいかも知れません。