シャノンのコミュニケーション理論のさわり

 クロード・エルウッド・シャノンは、20世紀科学史における、最も影響を与えた科学者の一人である。(Wikipedia)

 

シャノンは、情報理論の父と呼ばれる。情報通信や暗号、データ圧縮や符号化などで先駆的研究をしました。チューリングやノイマンらとともに今日のコンピュータ技術の基礎を作り上げた人物です。1949年にはチェスのコンピュータープログラムを発表しており、これが現在のコンピューターゲームの原典となっています。1916年にアメリカで生まれたシャノンは、2001年に84歳で亡くなっています。

シャノンのコミュニケーション理論
シャノンのコミュニケーション理論

シャノンのコミュニケーション理論は図のようになっています。

 

人と人との関係で説明します

先ず、情報送信源(Aさん)は何かの意図を持ちます。その意図は送信機で符号化され(例えば、Aさんが発する言葉)、ノイズのある通信路(例えば、電話回線)を通じて、受信機で復号化され(例えば、受話器からの音声)て情報送信先(Bさん)へと到達します。ここで、情報送信源(Aさん)の意図が、送信先(Bさん)と共有できたかが課題です。

 

入力した意図を表現に変換する符号化、表現を出力する意図に変換する復号化がいつもうまくいくわけではありません。「言いたいことを、うまく表現できない」とか「言っていることが、難しくてよくわからない」というのは日常的に経験します。

 

さらに通信路には必ずノイズが入ります。電話やインターネットといった遠隔の通信でなく対面であっても同様です。周りで話している声や音に気を取られることもありますし、自分自身がお腹減ったなぁとか別のことに気が向くこともあります。 

 

コミュニケーション=意図の共有化には、「注意」「認識」「理解」「相互行為」の4つが重要だそうです。例えば、重要な意図では声の高低や身振り手振りなどで注意をひき、相手が聞き取れないようならゆっくり区切って話して認識を確認し、相手の反応をみて表現の仕方を変えたりして理解を促し、相手側の解釈によって発信する意図を変化させる相互行為といった流れです。

ビジネスにとって、正確な情報共有は重要な成功の鍵ですから、検証してみるとよいですね。

 

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