カタールは大事な国~ちょっと悔しいから省エネ!

2022年のサッカーワールドカップが中東カタールで間もなく開幕します。カタールは日本にとって、とても重要な国です。

 

日本のエネルギー資源は大半が輸入です。日本の石油は9割が中東から輸入されますが、カタールはサウジ・UAE・クェートに次いで日本にとって第4位の輸入国です。LNGはアジアから6割を調達しますが、カタールは例外でオーストラリア・マレーシアなどに次ぐ第3位です。実は、カタールはLNGの埋蔵量で世界3位のLNG大国です。

 

カタールワールドカップ
カタールワールドカップ

日本がカタールから輸入する石油とLNGは2021年度で1.3兆円に上ります。日本はカタールにとって最大の輸出国です。

日本が化石燃料の輸入に使うお金は、ざっくり年間20兆円です。

 

カタールの面積は、秋田県より少し狭くて岐阜県よりちょっと広いくらい(山口県と比べたら1.8倍くらい)です。ここに、人口は約280万人で、お隣の広島県くらいです。

ところが、この280万人の人口には、インドやネパールなどから来ている外国人居住者を含みます。報道では、この外国人労働者の労働環境の悪さが非難されています。どうやら、ワールドカップの会場建設で、多数の事故が起こって多くの犠牲者が出ているようです。

 

人口に占めるカタール人の割合は1/10ほどといわれますから、30万人足らずです。石油とLNGの輸出額だけで年間8兆円を超えるので、30万人で分ければ1人が毎年3000万円の収入がある計算になります。ものすごいお金持ちばかりの国なんです。

 

今回のワールドカップにカタールが使う費用は総額で2000億ドル(150円/ドルなら30兆円)という途方もない金額です。もう一度人口30万人でわれば1人1億円です。

途方もない金額ですが、それくらいかかるそうです。ワールドカップでは8つの冷房完備!?の巨大スタジアムを造った(1つは大規模改修)のですが、秋田県や広島県くらいの国ですから、そんなに要りません。ワールドカップが終わったら、この豪華な競技場の多くは解体撤去するそうです。もう、訳が分からないですよね。

 

というわけで、何だか妙に悔しいから、しっかり省エネに取り組みましょう。