省エネDX。デマンド監視装置を使っていく

事業者さんを訪問すると、デマンド監視装置を設置されていることはよくあります。

 

なかには、デマンド監視装置について尋ねると「知らない」と答えられたのに、実際には設置されていたというケースもあります。知っている場合でも、デマンド監視の警報が鳴るので、切っていたらデマンドオーバーで電気代が上がっちゃって・・といった話もよく聞きます。デマンド監視装置をうまく使って、省エネとコストダウンを達成させましょう。以下、画像は三菱電機のwebサイトをお借りします。

 

最初に、デマンドとは需要電力のことで、毎正時から30分刻みでの平均電力のことです。例えば、12時00分から12時10分まで200kW、次の10分は250kW、12時30分までの10分間は150kWなら、平均の200kWがデマンドです。

 

契約電力500kW未満の実量制契約の事業者さんを前提とします。電力料金は基本料金と電力量料金(従量料金)を足したものです。

基本料金は過去1年間のデマンドの最大値で決まりますから、デマンドの上限を抑えることで大きなコストダウンになります。

 

このため、デマンドが目標値を超えそうになると警報を出して、重要度の低い電力需要を止めるなどします。

 

デマンド監視装置を再需要電力の抑制だけに使うのはもったいないです。データは自動取得できるので、いろいろな解析をおこなうと、エネルギーのムダがどこにあるのかが見えてきます。

夜間、工場が稼働していないのに、思ったより電力消費が大きいとか、朝の始業前に大きな電力消費があるとか、設備の始動時・停止時の電力消費が大きいとか、いろいろな情報が得られます。これを解析することで、省エネにつながります。

 

せっかくデマンド監視装置が設置されているなら、徹底的に使い倒しましょう。また、新たにデマンド監視装置を導入する場合も同じです。デマンド監視装置は、求めやすい金額まで単価が下がってきています。コストダウンと脱炭素化支援の両面で、検討してみる時期と思います。