定年まで会社に勤めた後に、改めて社会で働く男性が増えています。
端的に言えば、「会社で身に付けた技術や知識はけっこう社会で役に立つ」ものです。日常的に使っていたパソコンなどOA機器に四苦八苦している人はたくさんいますから、手伝ってあげれば感謝されます。もちろん、専門的な知識や経験があれば尚よいです。定年前(できれば数年前)に、自分の何が社会で役に立つのか、役立たせたいのかを考えておくことは大事です。
資産には有形資産と無形資産がありますが、定年退職者のスキルや経験は、社会の無形財産のなかで活用度が比較的低いものの一つです。宝の持ち腐れにならないように、活用の方法を考えておきたいものです。
気をつけたいのは、「会社時代の人脈は長くは続かない」ということです。定年退職後も同じ場所に住み続けたとしても、長く続き人脈はご近所づきあいだけで、会社関係の人脈を維持することは困難です。
会社にいるときは、ある意味で勝手に人脈が形成されました。定年退職してしまうと、最初は自分で出会いの場をつくるしかありません。定年した男性には、これが苦手な人が多いのだろうと思います。
いや~、今も会社時代の人脈が続いているよ、という人も、同じ年代の人(みんな退職者)同士で集って居酒屋で愚痴を言ってるくらいです。異なる世代の人や、異なる業界の人、ましては女性との関わりなんて希薄になりがちです。
自分のスキルや経験が活かせる場がどこにありそうかを見極めて、そこで出会いを求めることが大事です。これは、会社にいるときから(仕事に支障が無い範囲で)少しづつおこなうことです。社会にある課題に気を配っておいて、定年退職後は、新しい出会いを求めて自ら動き、新しいネットワークを構築しましょう。