シャッター通り商店街にアパートを建てたい

中心市街地活性化!シャッター商店街の再生の方向性は間違っていないかなぁ?

 

シャッター商店街を再生するといっても、そもそも商店街に住んでいる人の数が、往時とは全く違います。そのうえ、歩くのも覚束ない高齢者ばかりになっています。イベントやらワークショップやらを開催して一時的に人を集めるのではなく、空き店舗を解体して快適な集合住宅を建てて、人に住んでもらうなんてどうでしょう。

 

東京の商店街(大田区)
東京の商店街(大田区)

単身赴任時代に、写真の商店街にあるアパートに住んでいました。決して繁盛している商店街ではありませんが、野菜は八百屋、肉は肉屋で買って、ときに晩飯は古びた食堂で食べていました。クリーニング屋と散髪屋は顔馴染みでした。

 

生まれた家は、住まいと商店の混在する通りにありました。山陽新幹線の建設で、その通り自体がなくなってしまいました。

 

商店街が活性化するには、商店街に住む人を増やすことだと思います。そもそも。昔の商店街には、たくさんの人が住んでいたわけで、買い手と売り手はときによって立場を変えていたのです。

 

 

山口県の商店街
山口県の商店街

地方都市の商店街には立派なアーケードがあって快適です。たいていは道幅も広くて、クルマは通行止めですから、小さな子供の遊び場にもなります。それに中心市街ですから、市役所など公共施設へのアクセスもバッチリです。100円バスでどこでも行けます。老人だけでなく、子供たち(+若い親世代)にもよい住環境だと思います。

 

商店街を懐かしむ人は、商店街がアパート化するのは怪しからんと思うかもしれませんが、人が住んでこそ新しい商いの芽も出ようというものです。写真の商店街にも、私のいた数年に、洒落た小物屋とか小さな駄菓子屋とか岩盤浴とか、何店舗かが新規に開店しました。

地方の商店街でも、商⇒住⇒商の循環を加速することなんだろうと思います。