野球は後攻が有利?というわけでもない

夏の甲子園大会で、山口県代表の下関国際高校が、優勝候補の大阪桐蔭高校を破って、準決勝(ベスト4)に進出しました。

 

下関国際と大阪桐蔭の試合は、下関が先攻で桐蔭が後攻でした。高校野球の場合は、先攻後攻をジャンケンかコイントスで決めるそうですが、たいていの場合で勝ったほうが後攻をとるそうです。プロ野球の方では、横浜ベイスターズが本拠地13連勝という記録を達成しています。本拠地ということは、ベイスターズが後攻です。後攻が有利ってことでしょうか?

 

下関国際vs大阪桐蔭
下関国際vs大阪桐蔭

プロ野球の場合は、先攻と後攻の勝利数は47対53くらいで後攻の勝つ可能性が高くなっています。しかし、後攻は自軍のホームグラウンドで、ファンの声援を受けて戦うわけで、アドバンテージがあります。

 

高校野球の場合も。先攻と後攻の勝利数は48対52くらいで後攻が有利のように見えます。しかし、ジャンケンで勝ったチームが必ず後攻と決まっているわけではないのがポイントです。

どうも、自校の戦力が相手校に対して劣っていると自覚している場合は、先攻を選ぶという傾向があるそうです。先攻を選べば、負けた場合に後攻チームの最終回が無くなるという野球のルールからの配慮だそうです。

 

六大学野球の場合は、1試合目が先攻なら2試合目が後攻となります。試合会場も一般には中立の球場を使いますから、公平な評価ができます。この場合は先攻と後攻での勝ち数は、ほぼイーブンになるそうです。東京六大学の春のシーズンで確かめてみましたが、17勝17敗4分で均等でした。

条件が一緒であるなら、野球の場合は先攻後攻で有利不利は無いということのようです。

 

ところで、山口県代表の下関国際高校なんですが、18名のベンチ入り選手の中で山口県の中学校から進んだのは1人(宇部市)なんだそうです。残る17人は県外から来た選手とのこと。

大阪桐蔭高校には、全国にスカウト網があって有力選手を集めているという記事もありましたが、甲子園で勝ち抜くのは容易なことではないというわけです。