蓄電池で日本のエネルギーが守れるか?

昨日のブログの続きです。蓄電池で日本のエネルギーを守るのは難しいと思います。

  

再生可能エネルギーを使うには、蓄電池が必要です。蓄電池は今後もリチウムイオン電池が使われますから、昨日のブログで書いたように、中国に依存するしかないようです。エネルギー密度の高い化学電池を使うということは考えられますが、密度が高いということは、危険であるということです。

 

ホンダe
ホンダe

現在の蓄電池技術では、中国がリチウムを出さないと言えば、一瞬にして、蓄電池が作れなくなります。日本のエネルギー供給は破綻します。

中国がリチウム資源を握れるのは、環境規制が緩くて、国民の福祉を顧みないで済むからです。中国共産党は、その実態を決して見せないのですが、見えなければよいわけではないので、よく考えないといけない問題です。

 

ちょっと、視点を変えてみます。

日産リーフは完全な電気自動車です。蓄電池に60kWhのエネルギーを貯めて550kmの距離を走ります。蓄電池は440㎏の重さがあり、容積は600リットルくらいです。

 

日産は、e-パワーというガソリンエンジンを乗せた電動車も発売しています。一番売れているのはノートe-パワーです。ガソリンタンクは32リットルで、タンクを加えても重さは40㎏くらいですが、1200㎞くらい走ります。

 

440㎏・600ℓで550㎞走るクルマと、40㎏・32ℓで1200㎞走るクルマの比較です。純粋にエネルギー密度で比べると、ガソリンはリチウムイオン電池の80倍くらいあります。変換効率があるので、実際は40倍くらいになりますが、エネルギーを蓄える場合の液体燃料の優秀さが実感できます。

 

つまらない計算ですが、日本の安全保障の上で必要とされる石油備蓄量は8000万㎘です。このエネルギー量を蓄電池で確保しようとすると、32億㎘(32億㎥)の容積が必要です。

山手線の内側いっぱいに、高さ25mの蓄電池を立てれば、足ることになります。

 

エッ!? 山手線の内側はムリだから、山口県を無人にして25㎝の高さに蓄電池を敷き詰めればいいじゃないかですって・・ヽ(`Д´)ノプンプン