タイムライン防災(防災行動計画)を考えよう

自然災害は、たいていの場合に、いつくるのかが事前にわかります。例外は、地震(の最初の揺れ)くらいです。

 

地震でも最初に揺れるのは予想できませんが、余震などはある程度想定できます。地震から発生する津波も予想できる場合があります。火山噴火もかなりの事前余地が可能です。いつくるのかが、割とはっきりするのは、台風や集中豪雨、竜巻や突風、河川氾濫や土砂崩れ、それに山林火災なども被害予想ができます。

 

この事前予想の精度が大幅に向上してきています。いつ災害がやってくるのかを知っているのですから、被害を負う前に対策や準備をしておくのは当然です。災害がやってくるまでのタイムラインに沿った対策や準備をしっかり実施しましょう。

 

タイムライン(国土交通省)
タイムライン(国土交通省)

対策や準備にはどんなことがあるのか、事前に考えておくことは重要です。そうは言っても、自然災害までの猶予期間は、アラートがでてからでは、せいぜい数日です。あまり難しいことはできません。平時における準備が重要です。

 

ここでは、発災まで48~72時間の段階で何をするかを考えます。天気予報をしっかり理解したら、ハザードマップを確認しておきたいです。自社の位置でのリスクの大きさをチェックしたうえで、従業員や顧客などの確認までできているといいです。

 

台風や水害が予想される場合、雨風仕舞いとして、建物の外にあるものを屋内に入れたり、窓ガラスに目貼りをします。建物の内にあるものを高い所に移したり、貴重な情報等を毀損しないようなところに保管します。

 

タイムライン防災という考え方は、徐々に定着してきました。

タイムラインを考えることで、先取り行動ができるようになります。また、行動に抜けが出にくく、且つ無駄な行動をとらなくなるというメリットがあります。また、予め防災行動を検討するなかで、協力者や支援者とあらかじめコミュニケーションをとることもよくあります。