そりゃそうです「屋外で会話ないならマスク着用必要なし」

日本人全員がマスクを着用するのは、「マスクさえしておけば何も言われない」からです。

 

この2年間に、日本国内でマスク着用の弊害に関する研究内容は、多数の論文として提出されました。幼児の発達を阻害するという内容の論文が多く、他の世代でも集中力の低下やうつ病、熱中症などマイナスの影響が大きく「マスクシンドローム」と呼ばれます。しかし、このことをマスコミや専門家が取り上げることはありません。

 

マスク着用ルールのニュース
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一方で、マスク着用が、新型コロナ感染リスクを意味あるほどに下げるという証拠を見つけた論文は未だに発表されていません・

架空の想定を基にした計算(有名な理科学研究所のスパコン富岳のシミュレーションなど)や、動物実験による効果の発見があっただけです。

 

ここで、面白いのは動物実験ではマスクの感染予防効果が認められていることです。動物と人間の違いを考えれば、何となくわります。しかし、日常生活を営んでいる人間に、実験動物のような環境下でのマスク生活を強要することは難しいと思います。

 

厚労省の新型インフルエンザ対策ガイドラインでも、CDC(アメリカ疾病対策センター)の感染症予防ガイドラインでも、健康な人のマスク着用は推奨度B(有効の可能性がある)のレベルです。マスクは感染症に罹患して、既に咳などの症状がある人が着けると効果があります。

 

【参照】厚労省:新型インフルエンザ対策ガイドラインア(p102)

マスク : 症状のある人がマスクを着用することによって、咳やくしゃみによる飛沫の拡散を防ぎ、感染拡大を防止できる。ただし、健康な人が日常生活においてマスクを着用することによる効果は現時点では十分な科学的根拠が得られていない。

 

推奨度A(有効という証拠がある)は、例えば手洗い(手指洗浄)です。もし、政府や厚労省に新型コロナ感染症が本当に蔓延しているという認識があったのなら、石鹸による手洗い習慣を推奨するのが当然です。しかし、それほど強い推奨は聞かれません。実際に、ハンドソープの販売実績から推定すると、石鹸手洗いの頻度が特に上がってはいないようです。

 

さて、日本では屋外でも屋内でもマスク着用率は、欧米などと比較して極めて高いことが知られています。日本人は他人への思いやりの精神が強いのでマスクをするのだという人がいます。日本人は、「個」ではなく「和」を以って貴しと為す。という説明です。でも、この考えはあまり正しくないようです。

 

日本人が、マスクをするのは、「みんながしている」「マスクさえしておけば何も言われない」「マスクをしていないでいて何か言われると嫌だ」という、いわゆる同調圧力という協調の精神が働いています。

また、「他人に移してはいけない」という理由でマスクを着けている人は少なく、「他人から移されたくない」と思っている人の方が多いそうです。「マスクをしていれば濃厚接触者だとか言われないだろう」と考える人もいるようです。

 

国民全般にマスクを強要(強引な推奨?)する「コロナの世界」は、子どもや若者、お年寄りなどをはじめとして、多くの人々に大きな不利益を与えています。

国民みんなのためには、脱マスクを訴えるのが当然です。しかし、行政・専門家・医療業など直接利益を得る人はもちろん、国民全般も利己的なので、深く考えずにマスク生活を続けています。もちろん、私も同じなわけで、人と会うときは100%マスク着用しています。

 

後藤厚労大臣は、「屋外では、会話をほとんどしない場合には着用の必要はない」「2メートル以上を目安に、周りの人との距離が確保できる場面では、着用の必要はない」「屋内で会話をする場合でも、十分な換気などの対策をとっていれば外すこともできる」と発表しました。

この持って回った言い方によって、人間や組織って、利己的で愚かなものだと再認識することができますよね。誰しもが、自らの過ちは認め難いのです。

 

もし、政府・厚労省が倫理的に正しい行動を取るとすれば「マスクの推奨は誤りであったので、全て撤回する」と表明するべきでしょうね。