中国で五月は古来、“五月、俗に悪月と称し、禁忌多し”とされていたそうです。☞にっぽん文明研究所「皐月(5月) 中国では忌み慎む月 -邪気祓い、無病息災願う-」
今日は、こどもの日です。まずまずのお天気で、川からのさわやかな風が吹いていて、よい1日になりました。1日中ツバメがペチャペチャおしゃべりしています。サツキやツツジが鮮やかに咲いています。麦もよく育っているようです。5月は1年のなかでも、最も良い月のように感じられます。
「旧暦の五月は、歴史的にも天災や戦乱などの凶事が多く重なった」とあります。このため、5月は悪月であるとされ禁忌が多く、特に5月5日は5が重なって最も禁忌の多い日ということになりました。
そこで、厄除けの力が強い菖蒲を飾ったりするようになったということです。菖蒲は刀剣のような形や独特の臭いが魔や厄を追い払うと考えられいます。
5月の印象と随分違いますが、この5月はもちろん旧暦です。旧暦の5月は夏至を含む月です。今年(2022年)の場合は、5月30日から6月28日に当たります。おおよそ、新暦の6月が旧暦の5月に当たりますが、年によっては6月中旬から7月中旬のときもあります。
日本では梅雨の時期に当たります。中国では、大きな水害が起こる時期でもあります。最近では、2020年に中国で起きた大洪水は7月6~9日に大きな被害を出していますが、旧暦では5月に当たります。2017年の大洪水は7月1日ですが、やはり旧暦の5月です。
水害以外の天災、例えば地震などが旧暦5月に多かったのかはよくわかりません。最近の中国の大きな地震をみても旧暦5月に多い印象はありません。地震が起こった後の感染症の蔓延などの2次被害が、夏に向かうこの時期に多くなるのかも知れません。
戦乱が旧暦5月に多いというのも、ちょっと調べた範囲ではよくわかりませんでした。農繁期に当たる旧暦5月の戦乱がとても迷惑だったということでしょうか。
何にしても、災害やリスクに対する備えは早めにしておくことが有効です。今のうちにリスクアセスメントをしっかりして、準備をすることがよいかもしれません。熱中症予防の遮熱対策も、お早めに・・。空調機や冷却塔の整備も、今のうちに終わらせましょう。