審判にテクノロジーの支援を

白井審判(44歳)が何故だかキレて、佐々木投手(21歳)に詰め寄って、松川捕手(18歳)に宥められました。松川捕手の株が急上昇です。

 

映像で振り返ってみましたが、白井審判が突然キレた理由はわかりませんでした。いろいろ記事にはなっているようですが、佐々木投手の行動に特別問題のある動作は見当たりません。ご本人がコメントを拒否しているので、事情は当分わからないようです。

 

審判がキレる
審判がキレる

大谷翔平選手の大活躍でメジャーリーグの試合をテレビで観ることも増えました。昨年は、大谷選手と審判との軋轢(ボークじゃないのに懲罰的ボーク宣告される事案など)が注目されました。

 

今年は鈴木誠也選手の選球眼も注目されています。テレビ中継でストライクゾーン(3Dのこともある)が表示されていることもあって、審判の判定は気になります。

 

野球の球審は捕手の後ろに位置しているので、そもそもストライク・ボールの判定には不向きです。正面から見ている投手や、ボールを直接受けている捕手と比べて、圧倒的に不利です。

 

メジャーリーグで400万球の投球を分析したところ、球審による誤審率は12%だったそうです。シーン別では、2ストライクのときの3球目はストライクゾーンの40%がボールと誤審され、3ボールのときの4球目はボールゾーンの20%がストライクと誤審されていました。

 

仮に誤審があっても、人がすることだから間違いもある。誤審も偶然や運も含めてゲームだと、これまでずっと考えられてきたと思います。ただ、審判が恣意的な誤審をするとなると話は違います。審判の中立性に疑問が生じると、競技の完全性が維持できません。 

 

プロ野球でも、塁上のアウトセーフや、ホームランかどうか、フライを捕球したかどうかなどは、ビデオアシスタントでリプレー検証がおこなわれるようになっています。大リーグでは、ストライク・ボールの判定をAIで支援するロボットアンパイアの導入が間近ということです。日本も追随するようになるでしょう。

 

世紀の誤審
世紀の誤審

歴史上はじめて審判にテクノロジーの支援を導入したのは、1969年(昭和44年)の日本のことです。

この年の3月場所、その時点で45連勝中の大横綱・大鵬が前頭・戸田に押し出しで破れたのですが、これが世紀の大誤審として大騒ぎになりました。5人の勝負審判全員が戸田の勝ちと判定したのですが、翌朝の新聞に戸田の足が完全に土俵の外に出ている写真が掲載されました。

 

このため、直後の5月場所からビデオ判定が導入されたわけです。

あからさまな誤審がきっかけとはいえ、日本の国技であり、伝統ある神事でもある大相撲が、躊躇なくテクノロジーによる支援を受け入れたことは評価されることです。