スズメは花泥棒・・なのか?

クルマで移動途中、午後3時過ぎにお腹が減ったので、道の駅でお饅頭を買いました。

 

天気がよかった(すみません、今日じゃなくて2・3日前のことです)ので、外のベンチで食べているとスズメが寄ってきます。周りをみると、ベンチの人が落としたのか、意識的に撒いたのかわかりませんが、たくさんのスズメがパン屑や何かをついばんでいます。試しにお饅頭の皮を砕いて撒いてみると、私のところにもスズメが寄ってきて食べています。

 

道の駅
道の駅

ところで、スズメは桜の花を食べて、落としてしまうことで知られています。桜の花がそのまま樹の下に落ちているのは、たいていスズメの仕業だそうです。

 

メジロなどくちばしが長い鳥は桜の花の蜜だけを吸うことができるのですが、スズメのくちばしは太くて短いので正面から蜜を吸うことができません。

そこで、花の元を食いちぎって蜜を吸うのだそうです。蜜を吸った後の花は落ちてしまうわけです。

 

これだけのスズメがいたら、桜の花が無くなったりしないのか?少なくとも、花の数がわかるくらいに減らないのか?と思ったりします。

もちろん、そんなことはありません。桜の花の数はものすごく多くて、スズメの数はたくさんのように思えてもたいしたことはないということなんでしょう。

 

じゃ、日本にスズメは何羽いて、桜の花がいくつ咲くのかということになります。正確な数がわかるはずもないので、フェルミ推定という手法で計算します。フェルミ推定とは、一見予想もつかないような数字を、論理的思考能力を頼りに概算することです。

 

ネット検索すると、いろいろな概算が提案されていますが、概ね日本にいるスズメの個体数は2000万羽です。一方で、桜の木は日本全土に約6000万本だそうです。スズメ1羽につき3本ですね。1本の桜が平均して10万個の花を咲かせるとして。およそ6兆個の花が日本で咲くということになります。

 

スズメ1羽につき30万個の花があるというわけですから、どうやらスズメに桜の花を食い散らかされるといった心配はなさそうです。安心しました。