コロナ騒動の身体不活動が死亡リスクを高める

WHOは死亡に対する最上位のリスクのひとつは「身体不活動と運動不足」といっています。

 

WHOの報告によると、運動不足は総死亡と強い相関がある。生活習慣病(心血管疾患・2型糖尿病・がん)の罹患と関連し,子供の肥満や社会性に有害な影響があるとされています。

コロナ騒動による行動制限は、身体不活発と運動不足を通して、国民の死亡リスクを高めていないかと心配です。

 

国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所が調査したデータです。

☞ https://link.springer.com/article/10.1007/s12603-021-1662-y

 

上の図は、2020年と2019年の日本人の歩行数の調査結果です。コロナ騒動の2020年の歩行数が2019年と比べて大きく減っています。

特に、首都圏での減少幅が大きく、不要不急の外出自粛やテレワークの推進が身体不活動を誘引しているようです。

真ん中は地方都市部です。首都圏ほどではないですが、歩行数が減っています。

右側は地方部です。もとももと歩行数が少ないこともあって、あまり影響がみえません。

 

下の図は活動エネルギー消費の2019年と2020年の比較です。やはり首都圏や都市部を中心に全国で減っています。都会の人のエネルギーは通勤時の歩行が占める割合が高いようです。地方では歩行以外の身体活動によってエネルギー消費は維持されているようにみえます。 

 

中強度の運動
中強度の運動

新型コロナウイルスは、「身体不活動と運動不足」を上回るほどの死亡に対するリスクはなさそうです。

しっかり歩くこと、しっかり運動をすることが死亡リスクや重症化リスクを下げます。

 

WHOの推奨は、週2回以上中程度以上の運動をすることです。マスクをすることは仕方ないとしても、楽しくグループエクササイズに参加するようにしましょう。