江戸時代に豆腐百珍はベストセラーだった

大豆のことを調べるのに、豆腐についての情報を検索していたら「百珍」に出会いました。

 

江戸時代(1782年)に豆腐料理のレシピ本「豆腐百珍」が出版されて、大変人気を集めたのだそうです。その後、「鯛百珍」「玉子百珍」「大根百珍」「甘藷百珍」「蒟蒻百珍」など数多くの百珍ものが、江戸・大阪・京にある複数の出版元から刊行されたそうです。

 

豆腐百珍
豆腐百珍

ちょっと前に、タンパク質補給にセブンの「サラダチキンバー」を食べるとよいと聞いたので、何度か試してみました。そうすると、並びに「豆腐バー」やら「カニカマバー」なども置いてあるので、こちらも試してみました。

 

味に好みはありそうですが、まぁ普通には食べられます。ダイエットや健康志向で選ぶ商品でしょうから、味も及第点なんだろうと感じています。

 

「豆腐バー」は、純粋な豆腐ではなさそうですが豆腐が健康食品であることは確かです。

豆腐100gには6gくらいのタンパク質とカルシウム・マグネシウム・カリウム・リンなどのミネラルが含まれます。

カリウムやリンは大豆由来で、カルシウムやマグネシウムは凝固剤の成分です。

 

大豆の成分、タンパク質や脂質は銘柄や産地によっての違いはあまり大きくありません。

北海道などでは少し大粒の大豆が栽培されることが多く、山口県や九州では小粒のものが多いです。単重当りのタンパク質はほんの少し小粒種が高くなりますが、大した違いではありません。また、輸入大豆(アメリカなど)は、どちらと言えばタンパク質量が少なく、脂質が多めのようですが、気にするほどでもありません。

要するに味に特別にこだわらなければ、大豆の産地は気にしなくてよいです。

 

また、タンパク質が100g当り6gでは少ないように思いますが、木綿豆腐で87%、絹豆腐で89%は水分です。コンビニの豆腐バーは水分を絞っているようで、1本で10gのタンパク質と宣伝しています。

 

豆腐バーのような食べ方が「豆腐百珍」にあるのかは不詳ですが、唐代の中国で発明されたという豆腐が、1300年後の日本でこんな食べられ方をしているのも不思議なものですね。