危害の原因は「健康食品」「化粧品」

国民生活センターのPIO-NETで 2020 年度の危害・危険情報の概要が公開されています。

 

特徴的なのは「健康食品」「化粧品」による危害情報が増えていることです。一方で「医療美容サービス」「外食」といったところが減っているように思います。危険情報で特徴的なのは、内容の1位が「過熱・こげる」2位が「発煙・発火」だったことです。

 

危険・危害情報
危険・危害情報

「危害情報」は、商品やサービスに関連して、身体にけがや病気等の疾病(危害)を受けたという情報です。

「危険情報」は、危害を受けたわけではないが、そのおそれがある情報です。

 

つまり、「危害」>「危険」という意味なので、ご注意ください。

 

「健康食品」によって危害を受けたという情報が3526件、「化粧品」が2661件です。

「健康食品」による危害で多いのは「消化器障害」で、「化粧品」では「皮膚障害」です。

 

「健康食品(サプリメントや高麗人参など含むます)」を接種して、お腹が緩くなる、嘔吐する、血便が出るといったことが起こっています。皮膚がカサカサになるとか、赤く腫れるといったこともあります。健康食品には、アレルギー成分が入っていることも多いので、注意が必要です。他人がよかったと推奨されても、自分には合わないこともありそうです。

「化粧品」では、皮膚に障害が出て、かゆみとか腫れとかの症状がでることがあります。少し気をつけないといけないのは、目に入って重篤な症状が残ることがあります。

 

「健康食品」や「化粧品」は食べ始め、使い初めには、自分に合うものかどうか、少し慎重になったほうがよさそうです。

 

危険情報では、「過熱・こげる」「発煙・発火」が多くなっているのは心配です。スマホやスマホ用充電器の加熱事故が起こっています。幸いに大きな火災にまでは至っていないようですが、可燃物と一緒にしないくらいは気をつけましょう。

PC・テレビ・電子レンジ・ドライヤーなどのヘアケア製品でも発煙・発火も起こりますし、自動車の発火事故も起こっています。火事の原因にしないように、十分な注意が必要です。