人口減少社会を前提とした戦略を立てる

ちょっと昨日のブログの関連ですが、国の人口についての意識は大事です。

 

先進国・中心国の人口増加はピークを迎え始めています。そのなかでも、先行していた日本は既に人口減少社会を迎えています。新型コロナ騒動で、人口減少にはさらに拍車がかかってきそうな状況です。国連経済社会局が公表している2019年版人口動態から日本のグラフをいくつか貼り付けます。

 

日本の総人口です。日本は2008年(1億2808万人)をピークにして既に人口減少がはじまっています。2021年11月1日の推定人口は1億2507万人です。12年で300万人の減少ですが、今後は人口減少が加速して2055年頃には1億人を下回る予想です。

 

現役世代=生産人口(20歳~64歳)でみると、1990年代にピークを越えて、既に15%近く減少しています。よくGDP(国民総生産)が成長していないと指摘されますが、この間に円ベースの実質GDPは20%以上増加しています。生産人口当たりのGDPは40%の増加です。

 

一方で、65歳以上の高齢者人口はまだ当分の間は伸び続けます。団塊世代・団塊ジュニア世代が順次高齢者に仲間入りすることと、長寿化の影響です。

 

20歳以下の人口はまだまだ減少していきます。コロナ騒動で出生数がさらに減りましたから、わかい世代がいなくなるという心配は募ります。

 

いずれにしても、こういう現実を理解したうえで戦略を立てることは大事でしょう。