2021年上半期、死亡者数が大きく増えた

先週、厚労省から9月の人口動態が発表されたのでグラフにしてみました。

 

昨年(2020年)は死亡する人が大きく減りました。、新型コロナ感染症の拡大というアナウンス効果で、国民・特に高齢者の活動量が減ったことが大きな要因だと思われます。ところが、今年(2021年)になって、死亡者数は増えており、超過死亡が顕著になっています。

 

人口動態(2021年9月まで発表)
人口動態(2021年9月まで発表)

左のグラフの折れ線は、過去6年間の上半期・各月の死亡者数です。新型コロナ感染症が取りざたされた2020年に死亡者数が減っていることがわかります。そして、2021年になると、各月の死亡者数が増えています。

 

日本は高齢者が多い国なので、死亡者数は毎年増えていきます。これは、ごく自然なことで驚くことではありません。マスコミでは、「新型コロナウイルスの影響で重症化や死亡するリスクの高い高齢者」と盛んに煽り立てますが、”新型コロナウイルス”という部分を、他のどんな単語に置き換えても、たいてい当てはまります。

 

右の棒グラフは、同じく上半期合計の死亡者数の推移を示しています。2019年までの死亡者数の増え方から推定された死亡者数を2021年は上回っているように見えます。

2021年上半期の死亡者数は69万1千人余りで、2019年上半期より3万8千人、2020年上半期より4万5千人ほど多くなっています。尚、新型コロナウイルス検査で陽性が確認されている死亡者数は、2021年上半期は8482人ですがこの分は肺炎の死者数が減るので相殺され、超過死亡の原因ではありません。

 

直近の死亡者数の増加が、前年2020年に死亡者数が少なかった分を埋め合わせしているということなのか、新型コロナワクチンの接種による副反応が高齢者に最後の一押しをしているのか、よくはわかりません。(ワクチン接種は健康な若い人を死亡させるリスクもあるので、心配です。)また、新型コロナの引きこもり生活で生活習慣が悪化して、健康を損ねている人も多そうです。