人口動態に影響を与えない新型コロナ

マスコミはまたまた新型コロナの話題で視聴者を引き込もうと躍起です。

 

いろいろ書くのも面倒なので、事実としてのデータを載せときます。先週、2021年上半期の人口動態統計が発表されました。直近5年間の死亡者数を並べたのが、以下の4つのグラフです。それぞれ縦軸の長さを10万人で合せています。

 

➀ 全死亡は2020年上半期に前年より1万6千人減りました。2021年は2020年の減少分を若干補いながら、元の増加傾向に復帰しました。

② 老衰の死亡は毎年4~5千人のペースで増えていましたが、2021年は9500人ほど増えています。高齢化が進んだことと、他の疾患の治療水準も上がっているので老衰で亡くなる人は増えています。

③ 肺炎の死者は2020年に大きく減りました。2021年は、新型コロナでの死亡者をオレンジ色で加算すると、肺炎全体の死者数は例年並みです。

④ がんが死因の方は18万5千人ほどで、ほぼ横ばいです。

 

新型コロナ感染症は、人口動態という意味では、日本にあまり大きな影響ももたらしていないように見えます。女性と子供の自殺者を増やしたということを除いては・・ですが。